久留里線

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この記事は、最終更新日よりおよそ 3 年 5 ヶ月経過しています。 公式サイトなどで最新情報を確認してください。(最終更新:2020年11月)
📅 筆者の最終訪問時期:2020年秋
本稿は、2020年秋、またはそれ以前の情報です。
久留里線へ訪問の際は、予め最新の時刻表などで最新の情報を確認してください。

久留里線(くるりせん)は、木更津駅千葉県木更津市)から上総亀山駅(千葉県君津市)までを結ぶ鉄道路線。 全線単線・非電化。運営はJR東日本

通勤通学利用が多く、電化が進んだ今では珍しい全車ロングシート3扉の通勤型気動車が長らく走っており、現在は全線でキハE130形気動車が1~4両編成で運行している。

全列車が各駅停車で、木更津~久留里間は毎時1本の運行。木更津駅で内房線に接続しているが、乗り入れは行われず、木更津駅で東京方面の快速または特急列車に接続している。

久留里~上総亀山間はほぼ朝夕のみの運行で、朝8時台を逃すと次は14時頃の1往復しかない閑散ダイヤだが、新緑と紅葉の時季の土休日には増発されて1~2時間毎の運行になる。

概ね小櫃川に沿って、房総半島中央部の丘陵地へ分け入ってゆく。木更津~久留里間は千葉県営鉄道として開業した後、国有化されて、上総中野駅まで延伸して木原線(現在のいすみ鉄道いすみ線)とともに木更津~大原間を結ぶ房総横断路線として計画・建設されたが、上総亀山駅までは延伸されたものの、その先の上総中野駅までは建設されず未成となった。

久留里城址と名水

久留里は江戸時代の久留里藩の城下町として開けた。現在も久留里城の遺構が保存されるとともに、城郭が再建され、資料館が設置されている。城下町では、秋には手作り甲冑を着て練り歩く武者行列イベントが開催されている。

久留里駅前や町中には、平成の名水百選に選定された「久留里の名水」を汲める井戸が多数ある。

亀山湖

小櫃川と笹川の合流付近に建設された亀山ダムによる人造湖。 上総亀山駅から5分ほど歩くと湖畔に出て、さらに数分歩いたダムサイトに亀山観光案内所「やすらぎ館」がある。

堤体上を渡ってさらに5分ほど歩いた「亀山温泉ホテル」では日帰り温泉とレンタサイクルを通年実施している(秋のハイシーズンになると亀山観光案内所「やすらぎ館」でもレンタサイクルが実施される)。

入り組んだ地形に複数の橋が架かり、亀山湖畔公園が各所に設けられている。夏には花火大会が開催され、秋には紅葉鑑賞などの観光地になっている。

ちなみに駅名は開業当時の旧亀山村から名付けられたが、駅付近は藤林という小さな集落で、亀山集落は少し離れており(歩いて10分ほど)、郵便局などもそちらにある。

笹川沿いへ行く場合は駅から遠いので、君津市デマンドタクシー「きみぴょん号」(要予約)を利用するか、アクシー号カピーナ号を利用する方が良いかも。

七里川渓谷

亀山湖からさらに小櫃川を遡ると、里山風景が広がるとともに谷が深くなり、渓谷となっている。春の新緑、秋の紅葉の時季にはハイカーで賑わい、近年は春と秋の土休日に限り観光路線バス「房総さとやまGO」が運行されている。

久留里駅または上総亀山駅より君津市デマンドタクシー「きみぴょん号」(全便要予約)で「七里川温泉」下車。

上流側へは、外房線 安房天津駅より鴨川市コミュニティバス清澄ルート(鴨川日東バス、一部要予約)で終点「奥清澄」下車。

養老渓谷と木原線未成区間

現在は小湊鐵道いすみ鉄道を乗り継いで房総半島を横断できるが、かつては久留里線と木原線(現在のいすみ鉄道いすみ線)がつながって、房総半島横断路線になる計画だった。

その計画に則って久留里~上総亀山間が延伸開業したが、その先の上総中野駅方面への延伸は実現しなかった。

上総亀山駅と上総中野駅の間を流れる養老川沿いは人口希薄な山間地だが、「養老渓谷」と呼ばれる著名な観光地になっており、特に秋の紅葉は、関東地方で最も遅く色づくことから(実際にはヒートアイランド化した東京都心部などの方が色づきが遅いが)、他の地域が落葉した11月下旬から12月初旬頃にかけて大いに賑わう。

よって、春と秋の土休日には観光路線バス「房総さとやまGO」が季節運行しているが、普段は路線バスもなく、行政界をまたぐこともあり、交流はほぼ無いよう。

未成区間を横断する場合、(上総)中野駅老川筒森間には小湊鐵道バスが運行しているものの、平日朝夕のみのスクールバス状態で、観光利用は難しい。日中時間帯は養老渓谷駅~粟又間のバスを利用できる。

老川~七里川温泉間は道なりに6kmほどで、歩いても1時間半ほど。

上総亀山駅より七里川温泉までは、君津市デマンドタクシー「きみぴょん号」(全便要予約)を利用できる。

温泉

東京近郊区間だがSuicaエリア外

Suica・PASMOなどのICカードは利用できない。また、出札窓口や券売機は一部の駅にしかなく、無人駅が多い。無人駅から乗車するときは、駅に設置されている乗車駅証明書を取り、下車駅で精算する。朝夕の車掌乗務の列車では、早めに車掌に声をかけて乗車券を購入しておこう。

Suicaエリア外だが、なぜか東京近郊区間に編入されてしまい、100kmを超える乗車券(新幹線経由にしたものを除く)でも途中下車できないので要注意。

お得なきっぷ

駅一覧(各駅へのリンク)

  • 正確な情報は、最新の時刻表や鉄道会社の公式ホームページなどで確認してください。
  • リンクが赤色の駅は、本サイトでは現時点で該当記事がありません(準備中または執筆予定無し)。近隣のリンクが青色・紫色の駅の記事をご覧ください。
  • 久留里線では、SuicaなどのICカードは利用できません。乗車前に切符を購入するか、現金での精算が必要になります。
駅名 駅間営業キロ 累計営業キロ 接続路線・備考 出札 配線 所在地
木更津駅
きさらづ
- 0.0 Pictogram Railway.pngJR内房線
Pictogram Bus.png小湊鐵道バス Pictogram Bus.png日東交通・鴨川日東バス Pictogram Bus.png臨港バス東京ベイサービス川崎駅行) Pictogram Bus.png京急バス品川駅行、横浜駅行) Pictogram Bus.png東急バス京王バス渋谷マークシティ行)
千葉県
木更津市
祇園駅
ぎおん
2.6 2.6 Pictogram Bus.png日東交通馬来田線「祇園」  
上総清川駅
かずさきよかわ
1.6 4.2 Pictogram Bus.png日東交通馬来田線「清川駅前」  
東清川駅
ひがしきよかわ
1.9 6.1 Pictogram Bus.png日東交通馬来田線「椿」  
横田駅
よこた
3.2 9.3   袖ケ浦市
東横田駅
ひがしよこた
1.5 10.8 Pictogram Bus.png日東交通馬来田線「東横田」  
馬来田駅
まくた
3.1 13.9 Pictogram Bus.png日東交通馬来田線、桜台・姉ヶ崎線、カピーナ号 木更津市
下郡駅
しもごおり
1.3 15.2 Pictogram Bus.png君津市デマンドタクシー「きみぴょん号」(要予約)   君津市
小櫃駅
おびつ
3.0 18.2 Pictogram Bus.png日東交通カピーナ号アクシー号
Pictogram Bus.png君津市デマンドタクシー「きみぴょん号」(要予約)
 
俵田駅
たわらだ
1.8 20.0 Pictogram Bus.png君津市デマンドタクシー「きみぴょん号」(要予約)  
久留里駅
くるり
2.6 22.6 Pictogram Bus.png日東交通カピーナ号アクシー号
Pictogram Bus.png君津市デマンドタクシー「きみぴょん号」(要予約)
Pictogram Bus.png房総さとやまGO(季節運行)
平山駅
ひらやま
3.1 25.7 Pictogram Bus.png君津市デマンドタクシー「きみぴょん号」(要予約)
Pictogram Bus.png日東交通カピーナ号アクシー号「平山」
 
上総松丘駅
かずさまつおか
2.6 28.3 Pictogram Bus.png君津市デマンドタクシー「きみぴょん号」(要予約)  
上総亀山駅
かずさかめやま
3.9 32.2 Pictogram Bus.png君津市デマンドタクシー「きみぴょん号」(要予約)
Pictogram Bus.png日東交通カピーナ号「藤林・亀山大橋」(安房鴨川駅行、歩7分)
Pictogram Bus.png房総さとやまGO「藤林・亀山大橋」(歩7分、季節運行)
 

【凡例】

  • 出札: み=みどりの窓口・指定席券売機あり、◎=出札窓口・券売機あり、○=一部時間帯のみ出札窓口あり、△=自動券売機あり
  • 配線:|=棒線駅(交換不可)、◇=交換可能駅、∨∧=単線と複線以上の境界駅、‖=複線以上の駅、*=木更津駅のホームは1本のみだが側線あり

参考リンク