湯野上温泉駅
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管轄 | 会津鉄道 |
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配線 | 2面2線 |
簡易委託駅 | |
○ 出札窓口あり(8:30~17:00) | |
○ 駅舎内 | |
広田タクシー「猿游号」大内宿行(駅を出て左手 歩1分) 会津バス観光路線バス下郷線「湯野上温泉駅前」(駅正面 歩1分、季節運行) 会津バス「湯野上温泉駅前」大内上、小沼崎、枝松行、会津田島駅方面(駅南側の国道沿い、歩5分) | |
湯野上タクシー(駅前、0241-68-2345) | |
× | |
○ 駅窓口での荷物預かりもあり(300円) | |
○ 駅舎脇(水洗洋式) | |
○ | |
○ 駅舎内 | |
○ 8:30~17:00 | |
南へ10分ほど歩いた新湯入口にセブンイレブンがある | |
ドコモ au SB PHS(2020年 8月) | |
▶湯野上温泉駅 ▶下郷町観光協会 |
湯野上温泉駅(ゆのかみおんせんえき)は、福島県南会津郡下郷町にある会津鉄道会津線の駅。
当駅では、100km以下の普通乗車券を含む全ての切符で途中下車できる。ただし無人駅からワンマン列車に乗車した場合など、切符を持っていない場合は対象外。
駅周辺
茅葺き屋根の駅舎
旧村名を冠した「
1987年に駅舎が建て替えられ、茅葺きの建物が建ち並ぶ観光拠点・#大内宿の入口駅として、今の茅葺き屋根の駅舎が誕生した。当駅のキャッチフレーズは「大内宿直近の温泉郷」。
周囲には桜とモミジの木が植えられており、春には桜が、初夏には新緑が、秋には紅葉が彩りを添え、列車が走る山村の風景を一層引き立てている。
駅舎内では下郷町観光協会により出札窓口と売店が営業している。待合室には囲炉裏が設けられ、屋根の燻煙のため日中は火が入れられている。
売店では土産物の販売のほか、夏場は水出しコーヒーと冷やし甘酒を提供しており、美味。列車の待ち時間をのんびり過ごすことができる。
また、温泉街らしく、駅舎の並びには足湯が設けられており、無料で利用できる(水曜日は清掃時間あり、冬季は閉鎖)。
駅舎でのんびり過ごすことができるので、ふらっと立ち寄るにも良い。駅前にはコンビニや商店は無いが、南側に10分ほど歩くと新湯入口付近に農協直売所とセブンイレブンがある。
バスは、大内宿行きの広田タクシー「猿游号」は駅前に乗り入れているが、会津バスの「湯野上温泉駅前」バス停は駅南側の国道(徒歩5分ほどの農協直売所前)にある。駅北側の国道に「大内宿入口」バス停があり、どちらへ行っても大差ない。会津バスは平日朝夕のみの運行。
湯野上温泉
駅前にも温泉旅館がいくつか立地しているが、南へ10分ほど歩いた大川沿いには30軒ほどの温泉宿が建ち並ぶ。さらに橋を渡って対岸にも温泉旅館がある。 共同浴場は無いが、日帰り入浴を実施している旅館も多いので、個別に確認して訪ねると良い。
泉質は弱アルカリ単純泉。透明で、浸かっていると少し肌がすべすべしてくる。旅館によって源泉が異なり湯温は様々だが、温湯が多めかも。
奈良時代開湯だそうだが、江戸時代中期に会津中街道が通ったので、その頃には湯治場として賑わったのだろう。
中山風穴
当駅と隣の塔のへつり駅の間に「
風穴は小さなものも多いが、天然の冷蔵庫として利用されていた大きなものもあり、それが今は冷風体験施設として開放されている。また、周囲を散策できるようになっていて、夏は涼みながら、珍しい植物を観察できる。
当駅からは南(新湯方面)へ道なりに20分ほど歩き、江川郵便局の少し先に入口がある。 入口には温泉神社があり、手水場は豊富な湧水が湧いている。途中アスファルト舗装の急登が続く。
冷風体験施設は手前の方にあるので、往復1時間ほどでも楽しめる。
中山風穴地特殊植物群落は山麓に点在しており、歩道が整備されていて歩きやすいが、けっこう距離があるので、全て回るつもりなら3時間ほど見ておくと良い。
直線距離では隣の塔のへつり駅の方が若干近いが、道なりには当駅から行く方が近い。塔のへつり駅へ行く国道を歩いてもクルマだらけで不快になるだけなので、お勧めしない。
また、会津バスの「中山風穴入口」バス停があるが、本数が少なくて利用しづらい。当駅から/まで歩く方が早いと思う。
大内宿
会津若松と鹿沼を結ぶ下野街道(会津西街道)の宿場として発展し、長らく会津の経済を支えた宿場町。戊辰戦争で戦禍に巻き込まれるも焼き討ちを免れ、往時の町並みが今に残っている。
昭和初期に会津中街道に沿って旧国鉄会津線が敷設されてからは峠を歩いて越える人は減り、宿場としての役割は終えたが、広い街道沿いに茅葺き屋根の建物が軒を連ねる街並みが保存され、今は通過点ではなく目的地になり、観光拠点として賑わいを見せている。
名物は長ネギがまるごと入った「ねぎそば」。観光客に人気で、新鮮な長ネギも蕎麦も美味だが、みな箸を使っており、葱だけで食べている人は見たことがない(苦笑)。
初夏には恒例の「半夏まつり」が開催されて賑わう。冬は雪に閉ざされるが、近年はインバウンド観光客を中心に雪国観光が盛んになっていたようで、冬季運休だったバスも通年運行されるようになった(2020年はどうなるか不明)。
大内宿へは当駅から広田タクシー「猿游号」がほぼ通年運行している。予約不要で乗車できる(繁忙期には電話予約も受け付けている)が、本数が少ないので、列車との乗り継ぎ時刻を確認してから訪ねたい。
運賃は1日乗車券のみで 1,100円(2020年7月現在)。区間運賃の設定は無いので、片道乗るだけでも1日乗車券が必要。会津鉄道往復とのセット券も発売されている。 (参考:猿游号の1日乗車券)
2019年までは会津バスの観光路線バス白河線が土休日を中心に季節運行しており、芦ノ牧温泉(芦の牧車庫)~大内宿~湯野上温泉駅の区間利用もできたが、2020年はウィルス騒動の影響なのか不明だが、会津バス白河線は運行を取りやめてしまった。
他に、通学時間帯に会津バスの路線バスが運行していて、一般客も利用できるが、平日夕方のみ1日3便。バス停は「湯野上温泉駅前」と「大内下」。
天栄村
当駅は天栄村・岩瀬湯本温泉と二岐温泉の最寄り駅(道なりに12km程度)でもあり、宿泊すると当駅まで送迎してくれる温泉旅館もある。
しかし路線バスはつながっておらず、会津バスで枝松まで行くとすぐ天栄村なのだが、枝松~坂本橋間の約2.3km(途中1kmほどはトンネル)は徒歩連絡になる。
また、天栄村側の福島交通バスも1日2本しかなく、接続もしないので、当駅から二岐温泉へ行く場合の連絡は、湯野上温泉駅前発 15:30→枝松着 15:45、坂本橋発17:24→二岐温泉17:34着、の平日のみ1日1本に限られる(2020年8月現在)。
岩瀬湯本温泉へ行く場合は、枝松から3kmほどなので歩いて行けるが、夕方以降は真っ暗になり、熊も出るので気をつけよう。
逆(天栄村から当駅へ)は、枝松発のバスが朝7:25と夕方にしかないので、旅館の送迎を利用するか、タクシーを呼ぶか、坂本橋から当駅まで歩くかになる。冬季は福島交通バスが運休になるのでこのルートは利用できない。
(坂本橋着 17:24、枝松発 19:00→湯野上温泉駅前着 19:10、当駅発19:44の会津田島行き列車に乗ると栃木までは当日中に着けるが、その先の浅草方面へは行けない。)
ちなみに当駅から枝松まで歩くと道なりに8.5kmあり、クマより危険なクルマだらけの不快な国道なので、お勧めしない。
遠回りになるが、一般には、天栄村に行くなら 東北本線・東北新幹線 新白河駅より「湯ったりヤーコン号」(完全予約制、1日1本)を利用するよう案内されている。もちろん、須賀川駅や鏡石駅から1日2本の福島交通バス(鏡石駅から所要1時間半)も利用できる。
天栄村がヤーコン号を当駅まで延長運転すれば、わずか10kmだし、回遊観光できて良さそうに思うけれど…
参考リンク
湯野上温泉 | |||
ゆのかみおんせん Yunokami-Onsen | |||
(福島県南会津郡下郷町) | |||
芦ノ牧温泉南 Ashinomakionsenminami | Tō-no-Hetsuri 塔のへつり |