会津鉄道会津線
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📅 | 筆者の最終訪問時期:2020年秋 |
本稿は、2020年秋、またはそれ以前の情報です。 会津鉄道へ訪問の際は、予め公式ホームページなどで最新の情報を確認してください。 |
会津鉄道(あいづてつどう)会津線(あいづせん)は、西若松駅(福島県会津若松市)から会津高原尾瀬口駅(福島県南会津町)までを結ぶ鉄道路線。全線単線・一部電化(会津田島~会津高原尾瀬口間)。
多くの列車が会津田島駅発着になっており、西若松方面への列車は全列車が只見線会津若松駅まで乗り入れている。一方、会津高原尾瀬口方面への列車はほとんどが野岩鉄道会津鬼怒川線へ乗り入れている。 また、浅草駅から東武特急リバティが会津田島駅まで直通運転している。
会津若松~会津田島間では、車内で Free Wi-Fi が提供されている。→ Aizutetsudo Free Wi-Fi
携帯電話は、NTTドコモ、au、ソフトバンクは、トンネル区間を除きほぼLTE圏内(Band 19, Band 18/26, Band 8 対応必須)。
見どころ
新緑・紅葉
車窓からも眺めることができるし、塔のへつりや大川ダム公園などが駅から近いので、立ち寄り観光も良い。
会津鉄道の車両は窓をきれいにしているので、日中時間帯を走るどの列車に乗っても良いが、専ら車窓の景色を楽しむなら、お座トロ展望列車「風覧望」(要整理券、不定期運行)や、同車両を使った野岩鉄道運行の「湯めぐり号」がおすすめ。
雪景色
会津線の南側は積雪が多く、雪景色を楽しめる。
積雪深は只見線ほどではなく、冬季もほぼ運休等なくダイヤ通りに走っているので、気軽に雪景色を楽しめる。
鶴ヶ城
会津若松市中心部の南側にある鶴ヶ城(会津若松城)は、会津若松観光の拠点的存在。現地の観光ビューローが様々なイベントを仕掛けていて通年にわたり観光客を迎え入れる態勢を整えている。また隣接して福島県立博物館がある。
七日町駅から会津バス「ハイカラさん」で「鶴ヶ城入口」下車。
西若松駅東口から会津バス各系統で6分「鶴ヶ城西口」下車、または西若松駅東口から歩いて30分ほど。
ねこ駅長・施設長
芦ノ牧温泉駅には、猫の「らぶ」駅長、「ぴーち」施設長が勤務中。勤務日・時間に注意。
また、駅舎の脇には初代ねこ駅長「ばす」の墓所(ハナモモの木が植えられている)がある。
過去にマナーの悪い人がいたようで、ねこ駅長・施設長は撮影禁止になっている(他の駅舎内などは撮影可)。
ラーメン店
芦ノ牧温泉駅のすぐそばに、著名なラーメン店「牛乳屋食堂」と「うえんで」がある。
「うえんで」(駅徒歩5分の上三寄郵便局並び、9時頃から完売まで、火曜定休)は実質昼頃までの営業になるので、早めの来店がおすすめ。
「牛乳屋食堂」(駅徒歩3分、11~15時・17~20時、水曜定休)は昼は混雑するが、夜17時台は比較的空いているのでおすすめ。芦ノ牧温泉駅 18:27発の会津田島行きが、北千住・浅草や半蔵門線直通電車まで接続する最終列車。
大内宿
大内宿(おおうちじゅく)は、会津と日光を結んでいた旧下野街道の宿場町。茅葺き屋根の建物などの街並みが保存されている。
湯野上温泉駅より広田タクシー「猿游号」に乗り換えて終点下車。閑散期・冬季は土休日のみの運行になったり要予約になることがあるので、予め運行日を確認しよう。
塔のへつり
塔のへつり(とうの岪)は、大川の河岸浸食による断崖絶壁を見られる景勝地。春の新緑、秋の紅葉が見ごたえあり。塔のへつり駅より徒歩10分。
ますバーガー
会津下郷駅に併設されている「駅カフェ」では、下郷町名産の鱒を使った「ますバーガー」を販売している。
お座トロ展望列車は会津下郷駅で停車時間があり、車内での移動販売も行っている。
温泉
沿線
- 東山温泉 - 会津若松駅、七日町駅から会津バス「あかべぇ」
- ★湯野上温泉 - 湯野上温泉駅周辺に温泉旅館多数、駅前に足湯あり
- 芦ノ牧温泉 - 芦ノ牧温泉駅を出てまっすぐ徒歩5分、郵便局前にある会津バス「上三寄」バス停より「芦の牧」行きに乗り10分ほど。このバスは鶴ヶ城西口を通って会津若松駅まで乗り入れている。駅から歩く場合は大川ダム公園駅が最寄りになるが、1時間ほどかかるので、バス利用が良い。
- ★弥五島温泉 - 弥五島駅 徒歩3分
- ★滝ノ原温泉 - 会津高原尾瀬口駅 徒歩5分
★=駅近温泉場
昭和村方面
- 昭和温泉 - 会津田島駅より金子観光バス(冬季運休)昭和村・松山行きバスに乗り50分、「昭和温泉」下車
南郷地区、只見町方面
- 山口温泉 - 会津田島駅より会津バス 山口経由内川行きで約1時間「山口温泉きらら289」下車すぐ(かつてあった共同浴場は閉鎖されているので注意)
- 会津みなみ温泉 - 会津田島駅より会津バス 山口経由内川行きで約1時間「山口営業所」下車、徒歩5分(電器店、予め入浴可否を確認のこと)
- 古町温泉 - 会津田島駅より会津バス 山口経由内川行きで約70分「古町温泉入口」下車、徒歩3分
- さかい温泉 - 会津田島駅より会津バス 山口経由内川行きで約1時間「山口営業所」下車、南会津町南郷地域乗合タクシー(日祝運休)に乗り換え「界〈さかい〉」下車
- 深沢温泉(只見町) - 会津田島駅より会津田島⇔只見 ツアーバス(要予約)で約1時間、「ホテル季の郷・湯ら里」下車(宿泊者には無料送迎バス(要予約)もあり)
舘岩地区、桧枝岐村方面
- 湯ノ花温泉 - 会津高原尾瀬口駅より会津バス 湯の花経由桧枝岐行きで約1時間、「湯ノ花石湯前」下車すぐ
- 木賊温泉(とくさおんせん) - 会津高原尾瀬口駅より会津バス 桧枝岐行きで約40分「舘岩観光案内所前」下車、南会津町舘岩地域乗合タクシー(土日祝運休)に乗り換え「木賊下」下車。共同浴場は広瀬の湯(男女別)と岩風呂(混浴)の2ヶ所。 ※14時台着・18時台発のみ
- たかつえ温泉 - 会津高原尾瀬口駅より会津バス たかつえスキー場経由桧枝岐行きで約40分「高杖スキー場」下車
- 小豆温泉 - 会津高原尾瀬口駅より会津バス 桧枝岐村方面行きで約70分「あずき温泉」の少し先(花木の宿〈かぼくのやど〉)で下車(自由乗降)(「あずき温泉」バス停で降りると10分ほど歩く。「あずき温泉」バス停の近くにあった窓明の湯は、2018年4月に花木の宿の近くに移転し再開業したようだが、旧ホームページが更新されずに残っているようなので注意。)
- 檜枝岐温泉 - 会津高原尾瀬口駅より会津バス 桧枝岐村方面行きで約70分「尾瀬檜枝岐温泉」下車
キャラクター展開
主要駅には鉄道むすめ「大川まあや」の等身大パネルが設置されており、グッズ展開も盛んに行われている。
2018年8月からはテレビアニメ「ノラと皇女と野良猫ハート」とのコラボイベントも展開されている。 2019年10月以降、延長開催中。
帰りは座って
- 会津田島駅からは東武特急リバティが乗り入れており、全席指定の特急券を購入すれば北千住・浅草まで直通で座って帰れる。
- 鬼怒川温泉方面へ直通する快速「AIZUマウントエクスプレス」号と、浅草方面につながる最終列車(会津若松駅18:06発の会津田島行)には、料金券無しで乗車できるが、リクライニングシート採用のAT-700・750形を含む2両編成が入ることが多い。単行(1両編成)の列車はハイシーズンや通学時間帯に混雑するが、2両編成は大抵座れる。
- 会津田島から鬼怒川温泉・下今市までは特急リバティも特急券無しで乗車できて乗り得。この区間は大抵空いているのでまず座れるが、途中から特急券(全席指定)を持つ人が乗ってきたら席を移る必要がある。
- 鬼怒川温泉・下今市で一旦降りて特急スペーシアに乗り換えるのも良い。日光観光のハイシーズンには鬼怒川温泉始発特急に乗ると良い。夜のスペーシア(鬼怒川温泉駅発 18:36, 19:25)は「夜割」対象。
- ハイシーズンを除けば午後の東京方面への東武電車はあまり混まないので、乗り換えの手間はかかるが、特急に乗らなくても北千住・浅草や地下鉄半蔵門線・東急田園都市線直通電車まで大抵座って帰れるし、北千住乗り換え日比谷線(もし混んでいても1本見送れば始発電車)・千代田線(小田急直通を含む)も大抵座れる。
- 京急沿線へは、浅草(特急利用の場合)または押上(特急に乗らない場合)乗換で都営浅草線経由が便利。エアポート快特は混んでいることが多いが、青砥始発電車(京急線内は快特または特急になる)を待てば大抵座れる。
お得なきっぷ
PASMO・Suicaは使えず、面倒な現金精算になり、運賃も高めなので、お得なきっぷを買って行くのがおすすめ。
- ゆったり会津 東武フリーパス - 東武からの往復と、東武日光~下今市~会津鉄道間の乗り放題のセット券。会津田島(北千住から往復 5,620円)、芦ノ牧温泉(同 6,620円)、喜多方(同 7,110円)と、会津線内の有効範囲により3種類に分かれている。「喜多方」では、西若松から会津若松・喜多方までのJR只見線・磐越西線も乗り降り自由になる。会津若松駅では自動改札機に投入すると誤動作する(回収されてしまう)ので、有人通路を通るよう案内されている。
- 週末パス - 週末限定。JR東日本のフリー区間に加え、会津線(西若松~会津田島間)も乗り放題になる。
- 会津ぐるっとカード - 2日間有効で、大人 2,720円、小人 1,360円。会津線(西若松~会津田島)、只見線(会津若松~会津柳津)、磐越西線(猪苗代~喜多方)と、会津バス主要路線が乗り降り自由。会津若松観光ビューローが発行しており、会津若松市内の観光に便利。前売券は現地で引換が必要なので注意。会津鉄道の出札窓口(営業時間内)や会津若松駅で引換可。前もって会津田島駅に電話しておくと当日乗換時に改札口で引換できる。
- 野岩・会津全線フリーきっぷ - 大人 4,820円、小人 2,420円。西若松~新藤原間が1日乗り降り自由。
- 会津・日光フリーきっぷ - 西若松~下今市~東武日光間が2日間、乗り降り自由。大人 5,150円、小人 2,610円。
他にも多数設定あり。会津鉄道のお得きっぷを参照。
なお、湯野上温泉駅と塔のへつり駅では全ての切符で途中下車可となっているようだ。
沿線の風景
駅一覧(各駅へのリンク)
⚠ |
駅名 | 駅間営業キロ | 累計営業キロ* | 接続路線・備考 | 出札 | 配線 | 所在地 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
会津若松駅* あいづわかまつ |
- | 3.1 | JR磐越西線 会津バス「ハイカラさん」「あかべぇ」(東山温泉・鶴ヶ城方面)ほか レンタサイクル |
◎ | ∨ | 福島県 会津若松市 | |
七日町駅* なぬかまち |
1.3 | 1.8 | 会津バス「ハイカラさん」「あかべぇ」(鶴ヶ城・東山温泉方面)、坂下営業所行(周遊バスとは停留所が異なるので注意) | △* | | | ||
JR只見線(会津若松方面)へ直通運転 | |||||||
西若松駅 にしわかまつ |
1.8 | 0.0 | JR只見線(会津坂下方面) 会津バス「西若松駅東口」「西若松駅西」 北会津地域内交通「北会津ふれあい号」(東口、一部要予約) |
◎ | |* | 福島県 会津若松市 | |
南若松駅 みなみわかまつ |
3.0 | 3.0 | 会津バス本郷循環線「漆器団地組合前」(歩5分) | | | |||
(臨)一ノ堰六地蔵尊駅 いちのせきろくじぞうそん |
1.0 | 4.0 | 臨時駅(2014年以降開設実績なし、乗降不可) | | | |||
門田駅 もんでん |
0.9 | 4.9 | 会津バス芦の牧線「門田駅入口」(歩10分) | ◇ | |||
あまや駅 あまや |
2.8 | 7.7 | 会津バス芦の牧線「宮内」(歩3分) | | | |||
芦ノ牧温泉駅 あしのまきおんせん |
2.8 | 10.5 | 会津バス芦の牧線「上三寄」(歩5分)芦ノ牧温泉方面 | ○ | ◇ | ||
大川ダム公園駅 おおかわだむこうえん |
5.7 | 16.2 | | | ||||
芦ノ牧温泉南駅 あしのまきおんせんみなみ |
1.5 | 17.7 | | | ||||
湯野上温泉駅 ゆのかみおんせん |
5.0 | 22.7 | 広田タクシー「猿游号」 大内宿行 | ○ | ◇ | 福島県 南会津郡 下郷町 | |
塔のへつり駅 とうのへつり |
3.8 | 26.5 | | | ||||
弥五島駅 やごしま |
1.5 | 28.0 | | | ||||
会津下郷駅 あいづしもごう |
3.1 | 31.1 | 会津バス 会津下郷 観光循環バス(季節運行) レンタサイクル(冬季休業) |
○ | ◇ | ||
ふるさと公園駅 ふるさとこうえん |
1.4 | 32.5 | | | ||||
養鱒公園駅 ようそんこうえん |
2.6 | 35.1 | | | ||||
会津長野駅 あいづながの |
2.2 | 37.3 | | | 福島県 南会津郡 南会津町 | |||
田島高校前駅 たじまこうこうまえ |
2.2 | 39.5 | | | ||||
会津田島駅 あいづたじま |
2.5 | 42.0 | 会津バス桧枝岐線、内川線 金子観光バス 昭和村方面 只見町定期路線ワゴン「自然首都・只見号」只見駅行 レンタサイクル(冬季休業) |
● | ◇ | ||
中荒井駅 なかあらい |
3.8 | 45.8 | | | ||||
会津荒海駅 あいづあらかい |
3.4 | 49.2 | ◇ | ||||
会津山村道場駅 あいづさんそんどうじょう |
0.9 | 50.1 | | | ||||
七ヶ岳登山口駅 ななつがたけとざんぐち |
3.0 | 53.1 | | | ||||
会津高原尾瀬口駅 あいづこうげんおぜぐち |
4.3 | 57.4 | 野岩鉄道会津鬼怒川線 会津バス桧枝岐線尾瀬御池・沼山峠方面 |
○ | ◇ | ||
野岩鉄道会津鬼怒川線へ直通運転 |
- 本表には、直通運転している只見線・西若松~会津若松間も掲載している。累計営業キロは西若松駅起算。
- 七日町駅の券売機では会津鉄道への連絡乗車券を発売していないので、西若松駅までの乗車券を購入し、会津鉄道の運賃は下車時に精算となる。
- 西若松駅には2面3線あるが、会津鉄道の列車は1線のみ利用しており、他2線は只見線専用。
- 2020年10月 1日より会津バスの路線再編が予定されているので要確認。
【凡例】
- 出札:◎=出札窓口・券売機あり、●=出札窓口あり、○=出札窓口あり(一部時間帯のみ)、△=自動券売機あり(現金のみ)、無印=窓口・券売機無し(車内精算)
- 配線:|=棒線駅(交換不可)、◇=交換可能駅、∨∧=単線と複線以上の境界駅、‖=複線以上の駅