八戸線
この記事は、最終更新日よりおよそ 5 年 4 ヶ月経過しています。 公式サイトなどで最新情報を確認してください。(最終更新:2019年1月) |
📅 | 筆者の最終訪問時期:2018年夏 |
本稿は、2018年夏、またはそれ以前の情報です。 八戸線へ訪問の際は、予め公式ホームページなどで最新の情報を確認してください。 |
八戸線(はちのへせん)は、八戸駅(青森県八戸市)から久慈駅(岩手県久慈市)までを結ぶ鉄道路線。運営はJR東日本。全線単線・非電化。八戸~鮫間には「うみねこレール八戸市内線」の愛称がある。
みどころ
八戸市街
八戸市の中心街は本八戸駅付近で、市街地の中を走る八戸~鮫間では、列車は概ね毎時1本程度走っているが、さらに路線バスも多く走っているので、中心街へはバスの方が便利なこともしばしば。
八戸市中心街1日乗車券 「まちパス300」(八戸市営バス・南部バス・十鉄バス共通、ただし八戸駅までは片道+250円)もあるし、八戸駅改札外コンコースには路線バスの案内所もあり、ガイドマップも配布されている。
さらに、列車やバスが終わった深夜にも最終新幹線に接続する乗合タクシーがある。
八戸市街地を訪ねるなら、列車とバスをうまく使い分けると良い。
一方、鮫~久慈間は閑散ダイヤになる。久慈へは二戸・盛岡や東京方面からの高速バスが多数発着しているので、バス利用が主になっているのだろうが、東北新幹線や青い森鉄道線から三陸鉄道方面をめざす乗り鉄や、景色を眺めながら移動したい観光客にとっては難所になる。
太平洋の眺望
八戸の市街地を抜けると鮫駅までは倉庫などが建ち並ぶ港湾の中を走る。
大半の列車が鮫止まりのため、この先(久慈方面)は本数が極端に減るが、海岸沿いを走るため車窓から太平洋の眺望が開ける。
鮫駅を出てじきに見える蕪島(鮫駅より徒歩15分ほど)はウミネコの繁殖地として天然記念物になっており、初夏には子育て中の親鳥が飛び交う様子が見られる。
その先も種差海岸(種差海岸駅よりすぐ)、大須賀海岸(陸奥白浜駅 徒歩20分)と名勝が続く。駅からの遊歩道が整備されているし、種差海岸遊覧バス「うみねこ号」も走っている(運行日注意)ので、列車に乗りながらでも楽しめるし、途中下車して歩いても楽しめる。
この眺望を売りにした列車「リゾートうみねこ」(キハ40改造車)も走っている。この列車は八戸線用に海側の窓が大きく、座席が海側に向けて設置されている。
八戸線では長らくキハ40・48が主力だったが、2018年春のダイヤ改正以降、全列車(イベント列車を除く)がキハE130に置き換えられた。これによりトイレ等が近代的になり、窓も大きくなったが、熱線反射ガラスが採用されているため、せっかくの車窓の景色も色褪せて見えてしまうのが残念。もっともブラインドを下ろされたら全く見えなくなってしまうので、痛し痒しか。
TOHOKU EMOTION
「東北レストラン鉄道」と銘打った車両「TOHOKU EMOTION」が投入された。キハ110改造車だが、気動車から動力を外して食堂車化改造された「キクシ」(動力を搭載しない食堂付き制御気動車)という形式が史上初めて登場したことでも話題になった。
「移動するレストラン」が趣旨で、春から秋の多客期に運行される。料理が主役(?)なので一般の乗客は利用できず、料理とセットになった専用の旅行商品(びゅうプラザなどで発売)の購入が必要になる。筆者は乗ったことが無いが、シェフを定期的に交代するなど、飽きさせない工夫がされているようだ。
お得なきっぷ
八戸線に特化したお得なきっぷは無い。
- あおもりホリデーパス - 大人 2,470円、小児 1,230円。土休日および指定期間(夏休み・冬休み)のみ利用可。八戸線、青い森鉄道線、大湊線、津軽線の全線と、奥羽本線の青森~弘前間、五能線の川部~五所川原間が、1日乗り放題。別途特急券を購入すれば特急列車も利用できる。
- 三連休東日本・函館パス - 指定期間限定。3日間、JR東日本の全線と、青い森鉄道線や三陸鉄道などが乗り放題になる。大人 14,050円、小児 4,300円。
- 青春18きっぷ - お馴染みJR全線の普通列車が乗り放題になる企画券。指定期間中に5回(5日または5人)利用可で 11,850円。
- 北海道&東日本パス - 指定期間中の連続する7日間、JR東日本全線の普通列車が乗り放題になる企画券。大人 10,850円、小児 5,420円。
駅一覧(各駅へのリンク)
⚠ |
駅名 | 駅間キロ | 累計キロ | 接続路線・備考 | 出札 | 配線 | 所在地 |
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八戸駅 はちのへ |
- | 0.0 | JR東北新幹線 青い森鉄道青い森鉄道線 八戸市営バス 南部バス 十鉄バス 十和田市行 ほか バスマップはちのへ 八戸中心街ターミナルガイド |
み | ∨ | 青森県 八戸市 |
(八戸貨物駅) はちのへかもつ |
- | 1.7 | (乗降不可) | - | ◇ | |
長苗代駅 ながなわしろ |
3.4 | 3.4 | 八戸市営バス 南部バス 十鉄バス 十和田市行 | △ | | | |
本八戸駅 ほんはちのへ |
2.1 | 5.5 | 八戸市営バス 南部バス | み | ◇ | |
小中野駅 こなかの |
1.8 | 7.3 | △ | | | ||
陸奥湊駅 むつみなと |
1.7 | 9.0 | 八戸市営バス 南部バス | み | ◇ | |
白銀駅 しろがね |
1.3 | 10.3 | △ | | | ||
鮫駅 さめ |
1.5 | 11.8 | 八戸市営バス 種差海岸遊覧バス「うみねこ号」(運行日注意) | み | ◇ | |
陸奥白浜駅 むつしらはま |
5.7 | 17.5 | | | |||
種差海岸駅 たねさしかいがん |
2.1 | 19.6 | 種差海岸遊覧バス「うみねこ号」(運行日注意) | | | ||
大久喜駅 おおくき |
2.2 | 21.8 | | | |||
金浜駅 かねはま |
2.5 | 24.3 | | | |||
大蛇駅 おおじゃ |
1.5 | 25.8 | 階上町コミュニティバス 東部線(1日1-2本) | | | 青森県 三戸郡 階上町 | |
階上駅 はしかみ |
1.7 | 27.5 | 階上町コミュニティバス | ◇ | ||
角の浜駅 かどのはま |
2.0 | 29.5 | | | 岩手県 九戸郡 洋野町 | ||
平内駅 ひらない |
2.6 | 32.1 | | | |||
種市駅 たねいち |
2.1 | 34.2 | 洋野町営バス | み | | | |
玉川駅 たまがわ |
3.9 | 38.1 | | | |||
宿戸駅 しゅくのへ |
1.9 | 40.0 | | | |||
陸中八木駅 りくちゅうやぎ |
3.1 | 43.1 | ◇ | |||
有家駅 うげ |
2.7 | 45.8 | | | |||
陸中中野駅 りくちゅうなかの |
2.6 | 48.4 | 洋野町営バス | | | ||
侍浜駅 さむらいはま |
6.0 | 54.4 | | | 岩手県 久慈市 | ||
陸中夏井駅 りくちゅうなつい |
7.3 | 61.7 | 久慈市民バス「のるねっとKUJI」 | | | ||
久慈駅 くじ |
3.2 | 64.9 | 三陸鉄道北リアス線 久慈市民バス「のるねっとKUJI」 JRバス東北「白樺号」盛岡駅行、「スワロー号」二戸駅行 岩手県北バス「久慈こはく号」盛岡駅行、「岩手きずな号」東京駅八重洲口経由芝浦車庫行 |
み | ∧ |
- 八戸駅の みどりの窓口 は新幹線改札側(在来線改札の並び)にある。
【凡例】
- 出札: み=みどりの窓口あり、○=出札窓口あり、△=簡易自動券売機あり(現金のみ)、無印=窓口・券売機なし(車内精算)
- 配線:|=棒線駅(交換不可)、◇=交換可能駅、∨∧=単線と複線以上の境界駅、‖=複線以上の駅