身延線
| この記事は、最終更新日よりおよそ 4 年 12 ヶ月経過しています。 公式サイトなどで最新情報を確認してください。（最終更新：2019年4月） |
| 📅 | 筆者の最終訪問時期：2019年春 |
| 本稿は、2019年春、またはそれ以前の情報です。 身延線へ訪問の際は、予め公式ホームページなどで最新の情報を確認してください。 |
身延線（みのぶせん）は、富士駅（静岡県富士市）から甲府駅（山梨県甲府市）までを結ぶ鉄道路線。運営はJR東海。一部複線・全線電化。
みどころ
富士山西麓
身延線の南端・富士～富士宮間は複線になっており、富士～西富士宮間には毎時3-4本の普通電車が走っている。沿線は工場が多く立地するとともに住宅地になっているが、その隙間の車窓からは富士山が間近に見える。
身延線は富士山の西側を走るが、複線化された際に富士駅付近の線路が付け替えられており、大きく蛇行しているため、柚木～竪堀～入山瀬間で左富士を見ることができる。
また、西富士宮～沼久保間でも高度を上げるために線路が蛇行しており、やはり下り列車の左側車窓に富士山が見られる。
身延線（甲府方面行き基準）の車窓は、富士～西富士宮間では主に富士山が見える右側の車窓が良い。西富士宮～鰍沢口間では富士川を望む左側の車窓の眺望が開ける。
車窓から富士山が見えるのは富士～沼久保間で、山梨県内では富士山が見える場所はあまりない。
富士山を一周したい場合は、富士宮駅で富士急静岡バス（富士山駅行き、または本栖湖行き、1日4本）に乗り換え。または下部温泉駅より富士急バス 本栖湖経由富士山駅行が1日1本。
浅間大社と富士宮やきそば
富士宮駅と西富士宮駅の中間あたりに富士山本宮浅間大社の本宮があり、どちらの駅から歩いても15分足らず。境内には桜の木が多く、春には桜まつりとして提灯が設置される。
浅間大社は富士信仰の浅間神社の総本宮とされている。奥宮は富士山山頂にある。
ただし一般の参詣者は本宮境内から富士山を見通せず、せっかく富士山が見える場所は駐車場になっているのにはがっかり。
浅間大社のすぐ向かいにある「お宮横丁」はフードコートのようになっていて、B級グルメで有名になった「富士宮やきそば」の店が並ぶ。富士宮市は焼きそばの消費量が日本一であったとか。
お宮横丁を出て線路側に数分歩くと、静岡県富士山世界遺産センターがある。ここの鳥居を身延線車内から見ると、富士山と並んで見える。
静岡県富士山世界遺産センターの前を流れる神田川は、線路をくぐり、その先は桜並木になっている。
神田川が線路をくぐる辺りから、線路沿いに7分ほど歩くと富士宮駅に到着。
かつては富士宮駅改札前にも、駅そばならぬ駅やきそば店があったが、2019年訪問時には焼きそばの提供は行われていなかった（駅弁の販売は行われている）。
身延山久遠寺
日蓮宗の開祖・日蓮上人が拠点を置いた総本山で、多くの参詣者が訪れる。 （ちなみに千葉・小湊は日蓮上人の生誕地、東京・池上は没地。）
特に境内の枝垂れ桜が知られていることから、桜の時季には多くの観光客で賑わう。 品種は枝垂れ桜で、標高の高い山中にあるが、例年の見頃は3月下旬で、東京都心とあまり変わらない。
身延駅から山梨交通バス身延山行で終点下車、数分歩けば三門に到着。身延町の観光案内所も三門前にある。
三門から本堂までの間に長い石段があるが、迂回する身延山乗合タクシーもある。桜の時季は随時増発運行される。
また、本堂から裏手の観光バス駐車場をつなぐ斜行エレベータを使うと、歩行距離は多少延びるが、急階段を回避できる。
身延山山頂・奥の院へは、本堂から徒歩90分～2時間、または身延山ロープウェイが運行している。ロープウェイは山頂のすぐ近くまでいっきに登り、山頂付近からは富士山までの眺望が開ける。
キャラクター展開
身延町はマンガ作品『ゆるキャン△』の舞台になったとのことで、いわゆる聖地巡礼で訪れるファンが増えたそうで、ファン向けに聖地巡礼マップを制作・配布したり、キャラクターの立て看板を設置したりするなど、ファン向けの企画がゆるく展開されている。
南アルプス
身延駅・下部温泉駅から、南アルプスに入ってゆく路線バス、はやかわ乗合バス（1日4本）が定期運行している。下部温泉駅から1時間あまりで終点・奈良田温泉に到着。途中の西山温泉は1軒宿（日帰り入浴不可）、奈良田温泉には町営の日帰り温泉施設あり。
奈良田温泉からは、南アルプス山中の広河原まで山梨交通バスが運行している。さらに広河原で乗り換えて、甲府駅まで出られる。（いずれも季節運行）
または、南アルプス市営バス（季節運行）、伊那市南アルプス林道バス（季節運行）、伊那市長谷循環バス、JRバス高遠線と乗り継いで伊那市駅へも出られる。
南アルプスの山中だけあって登山客がほとんどだが、温泉巡りや秋の紅葉狩り（標高が高いので9～10月頃）にも利用できる。
温泉
- ★なんぶの湯 - 内船駅 徒歩5分。月曜休館。
- 十枚荘温泉 - 内船駅より南部町営バス（日祝運休）南部循環線で「十枚山登山口」下車、徒歩5分
- 船山温泉 - 内船駅より南部町営バス（日祝運休）南部循環線で「船山温泉入口」下車、徒歩10分
- 光源の里温泉 - 身延駅または下部温泉駅より「はやかわ乗合バス」奈良田温泉行で約1時間、「ヘルシー美里」下車
- 西山温泉 - 身延駅または下部温泉駅より「はやかわ乗合バス」奈良田温泉行で約1時間半、「西山温泉」下車。日帰り入浴不可。
- 奈良田温泉 - 身延駅または下部温泉駅より「はやかわ乗合バス」奈良田温泉行で約1時間半、終点下車
- ★下部温泉 - 下部温泉駅 徒歩10分
- ★塩之沢温泉 - 塩之沢駅 徒歩3分
- 赤石温泉（冬季休業） - 【土休日】鰍沢口駅より富士川町ホリデーバス平林線で「平林」下車、徒歩約1時間 【平日】鰍沢口駅または市川大門駅より富士川町コミュニティバスで「増穂小学校前」下車、富士川町乗合タクシー(※)平林行きに乗り継いで「平林」下車、徒歩約1時間 ※平日の日中時間帯はデマンド運行で、利用登録が必要
- つむぎの湯 - 鰍沢口駅より市川三郷町コミュニティバス（土日祝運休）「つむぎの湯」行き終点下車
- やまなみの湯 - 東花輪駅より南アルプス市コミュニティバスで「やまなみの湯」下車
- 湯村温泉 - 甲府駅南口より山梨交通バスで15分
★=駅近温泉場
お得なきっぷ
- 静岡地区休日乗り放題きっぷ - 身延線と御殿場線の全線、東海道本線の熱海～豊橋間が1日乗り放題で、大人 2,670円、小児 1,330円。土休日と年末年始（12月30日～1月3日）のみ利用可。別途特急券を購入すれば特急列車（「ワイドビューふじかわ」など、新幹線は不可）も利用できる。沿線の日帰り温泉施設などで特典あり。
- 富士山満喫きっぷ - 身延線の富士～芝川間と、東海道本線 熱海～静岡間、御殿場線 駿河小山～沼津間、伊豆箱根鉄道駿豆線、駿河湾フェリー、沿線の一部バス路線が1日乗り放題で、おとな 3,070円、こども1,530円。通年利用可。松田駅や下曽我駅でも、駿河小山駅までの乗車券と一緒に購入できる。
- JR東海＆16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ - JR東海の全線と、伊豆箱根鉄道駿豆線や岳南電車などの近隣16私鉄が乗り放題になる企画券。別途特急券を購入すると、特急列車（のぞみ号は不可、東海道新幹線は4回まで）も利用できる。土休日の連続する2日間有効（5月連休、旧盆、年末年始を除く）で、おとな 8,480円、こども 3,990円。
上記のJR東海が発売する企画券は、フリー区間内のJR東海の駅の出札窓口で購入できるが、JR東日本やJR西日本の窓口では発売していない。例えば、甲府駅では発売していないので、南甲府駅など近くの窓口営業駅まで行って購入する必要がある。同様に、国府津駅では発売していないので、下曽我駅や松田駅など近くの窓口営業駅まで行って購入する必要がある。熱海駅では新幹線乗換口（在来線改札内）の出札窓口で購入できる。
- 青春18きっぷ - お馴染みJR全線の普通列車が乗り放題になる企画券。指定期間中に5回（5日または5人）利用可で 11,850円。
駅一覧（各駅へのリンク）
| ⚠ |
| 駅番号 | 駅名 | 駅間キロ | 累計キロ | 接続路線・備考 | 出札 | 配線 | 所在地 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| CC00 | 富士駅 ふじ |
- | 0.0 |  JR東海道本線 富士急静岡バス 富士市市街地循環バス・コミュニティバス ほか→富士市バスなび |
み | ‖ | 静岡県 富士市 |
| CC01 | 柚木駅 ゆのき |
1.5 | 1.5 | 富士急静岡バス 富士市コミュニティバス「こうめ」
|
‖ | ||
| CC02 | 竪堀駅 たてぼり |
1.3 | 2.8 | み | ‖ | ||
| CC03 | 入山瀬駅 いりやませ |
2.8 | 5.6 | み | ‖ | ||
| CC04 | 富士根駅 ふじね |
2.4 | 8.0 | ‖ | |||
| CC05 | 源道寺駅 げんどうじ |
1.3 | 9.3 | ‖ | 静岡県 富士宮市 | ||
| CC06 | 富士宮駅 ふじのみや |
1.4 | 10.7 | 富士急静岡バス 宮バス 富士宮周遊バス「強力くん」（土日祝のみ） ほか
|
み | ∨ | |
| CC07 | 西富士宮駅 にしふじのみや |
1.2 | 11.9 | 富士急静岡バス 宮バス
|
み | ◇ | |
| - | 沼久保駅 ぬまくぼ |
5.0 | 16.9 | ｜ | |||
| - | 芝川駅 しばかわ |
2.3 | 19.2 | 宮バス（旧・芝川バス）
|
◇ | ||
| - | 稲子駅 いなこ |
4.8 | 24.0 | 宮バス 上稲子方面
|
｜ | ||
| - | 十島駅 とおしま |
2.3 | 26.3 | 南部町営バス（日祝運休）
|
◇ | 山梨県 南巨摩郡 南部町 | |
| - | 井出駅 いで |
3.1 | 29.4 | ｜ | |||
| - | 寄畑駅 よりはた |
2.5 | 31.9 | ｜ | |||
| - | 内船駅 うつぶな |
2.2 | 34.1 | 南部町営バス（日祝運休）
|
◇ | ||
| - | 甲斐大島駅 かいおおしま |
5.7 | 39.8 | ◇ | 山梨県 南巨摩郡 身延町 | ||
| - | 身延駅 みのぶ |
3.7 | 43.5 | 山梨交通 門前線 身延町営バス（日祝運休） 早川町「はやかわ乗合バス」
|
み | ◇ | |
| - | 塩之沢駅 しおのさわ |
2.2 | 45.7 | ｜ | |||
| - | 波高島駅 はだかじま |
4.5 | 50.2 | 身延町営バス（日祝運休）
|
◇ | ||
| - | 下部温泉駅 しもべおんせん |
1.5 | 51.7 | 富士急バス 本栖湖・精進湖・河口湖駅経由 富士山駅行（1日1本） 早川町「はやかわ乗合バス」
|
◇ | ||
| - | 甲斐常葉駅 かいときわ |
2.4 | 54.1 | 身延町営バス（日祝運休）
|
◇ | ||
| - | 市ノ瀬駅 いちのせ |
2.0 | 56.1 | ｜ | |||
| - | 久那土駅 くなど |
2.7 | 58.8 | 身延町営バス（日祝運休）
|
｜ | ||
| - | 甲斐岩間駅 かいいわま |
1.5 | 60.3 | 市川三郷町コミュニティバス つむぎの湯行（土日祝運休）
|
◇ | 山梨県 西八代郡 市川三郷町 | |
| - | 落居駅 おちい |
1.5 | 61.8 | ｜ | |||
| - | 鰍沢口駅 かじかざわぐち |
5.0 | 66.8 | 市川三郷町コミュニティバス つむぎの湯行 富士川町コミュニティバス（土日祝運休） 身延町営バス（日祝運休）
|
◇ | ||
| - | 市川大門駅 いちかわだいもん |
3.0 | 69.8 | 富士川町コミュニティバス（土日祝運休）
|
○ | ◇ | |
| - | 市川本町駅 いちかわほんまち |
0.9 | 70.7 | 市川三郷町コミュニティバス
|
｜ | ||
| - | 芦川駅 あしがわ |
1.0 | 71.7 | 市川三郷町コミュニティバス
|
｜ | ||
| - | 甲斐上野駅 かいうえの |
1.1 | 72.8 | 市川三郷町コミュニティバス
|
◇ | ||
| - | 東花輪駅 ひがしはなわ |
3.5 | 76.3 | 南アルプス市コミュニティバス 中央市「とまチュウバス」（土日祝運休）
|
み | ◇ | 山梨県 中央市 |
| - | 小井川駅 こいかわ |
1.2 | 77.5 | 中央市「とまチュウバス」（土日祝運休） 山交タウンコーチ
|
｜ | ||
| - | 常永駅 じょうえい |
1.4 | 78.9 | 山梨交通・山交タウンコーチ
|
◇ | 山梨県 中巨摩郡 昭和町 | |
| - | 国母駅 こくぼ |
2.3 | 81.2 | ◇ | |||
| - | 甲斐住吉駅 かいすみよし |
1.9 | 83.1 | 山梨交通 小瀬スポーツ公園行、甲府駅（南口）・湯村温泉入口経由 敷島団地行
|
｜ | 山梨県 甲府市 | |
| - | 南甲府駅 みなみこうふ |
0.9 | 84.0 | 山梨交通富士急山梨バス 上九一色出張所経由 古関町行
|
み | ◇ | |
| - | 善光寺駅 ぜんこうじ |
2.3 | 86.3 | 山梨交通富士急山梨バス 石和温泉駅・河口湖駅経由 富士山駅行
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｜ | ||
| - | 金手駅 かねんて |
0.9 | 87.2 | 山梨交通 富士急山梨バス 石和温泉駅・河口湖駅経由 富士山駅行 |
｜ | ||
| - | 甲府駅 こうふ |
1.2 | 88.4 | JR中央本線山梨交通 富士急山梨バス 石和温泉駅・河口湖駅経由 富士山駅行（北口発着と南口発着があるので要確認）
|
み | ∧ |
【凡例】
- 出札： み=みどりの窓口あり、○=窓口あり、△=自動券売機あり、無印=窓口・券売機なし（車内精算）
- 配線：｜=棒線駅（交換不可）、◇=交換可能駅、∨∧=単線と複線以上の境界駅、‖=複線以上の駅
