会津高原尾瀬口駅

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会津鉄道会津線
会津高原尾瀬口
あいづこうげんおぜぐち Aizukōgen-Ozeguchi
福島県南会津郡南会津町
七ヶ岳登山口 (4.3km)
野岩鉄道会津鬼怒川線
会津高原尾瀬口
あいづこうげんおぜぐち Aizukōgen-Ozeguchi
福島県南会津郡南会津町
男鹿高原 (5.7km)

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管轄 会津鉄道.png会津鉄道野岩鉄道.png野岩鉄道
配線 1面2線
有人駅 △ 朝夜は無人
出札窓口・券売機 ○ 出札窓口あり 9:05~17:10
待合室
路線バス 会津バス桧枝岐線「会津高原尾瀬口駅前」(駅前、1日6本)
タクシー ○ 【舘岩・檜枝岐方面】会津交通 0241-78-2017田島方面】会津交通 0241-62-1244田島タクシー 0241-62-1130
シェアサイクル・レンタサイクル ×
コインロッカー 駅窓口での荷物預かりあり(200円)
トイレ ○ 改札を出てすぐ(水洗洋式)と「憩の家」内
飲料自動販売機
売店 憩の家 8:30~17:30 無休
携帯電話圏内 ドコモ au SB(2019年11月)
会津高原尾瀬口駅(会津鉄道) 会津高原尾瀬口駅(野岩鉄道)


会津高原尾瀬口駅(あいづこうげんおぜぐちえき)は、福島県南会津郡南会津町にある、会津鉄道会津線および野岩鉄道会津鬼怒川線標高722.5m。

以前は野岩鉄道の管理駅だったが、いつの間にか会津鉄道の管理駅に変わっていた。でも駅名標などは野岩鉄道仕様のまま残っている。

駅周辺

憩の家

ホーム脇に駅舎があるが、さらに駅前に会津高原尾瀬口駅プラザ「憩の家」が併設されており、屋根付きの通路でつながっている。外から見ると「憩の家」の方が駅舎に見えるが、昼間はホームに近い駅舎の方に出札窓口が開いている。

「憩の家」には食堂や売店が営業しているので、列車待ち時間が長い場合は「憩の家」で待つと良いだろう。

檜枝岐村観光に便利な「檜枝岐往復乗車券」や、尾瀬を通り抜けて片品村へ抜ける時に便利な「尾瀬横断乗車券」もここで購入できる。

余談だが、近年、ホームから近い駅舎の脇に、車椅子対応・ウォシュレット付きのトイレが新設された。憩の家のトイレも改修してくれると良いけれど…

尾瀬・奥会津の入口

南会津町舘岩たていわ伊南いな地域および檜枝岐村ひのえまたむらの入口駅でもあり、奥会津のもうひとつの玄関口でもある。会津バス檜枝岐線(通年運行、1日6本)がつないでいる。

タクシーは日中は大抵駅前で待っているが(冬は不明)、呼ぶ場合は、舘岩・檜枝岐方面へ行く場合は舘岩から、田島方面へ行く場合は田島から呼ぶと良い。(かなり距離があるので…)

夏から秋にかけては尾瀬に向かう登山客の中継地として賑わっており、特に東武の臨時夜行列車「尾瀬夜行23:55」が到着する週末には、夜明け前から多くの登山客で賑わう。

冬は一転して静か。尾瀬は雪に閉ざされるが、檜枝岐村までは除雪されていて、会津バス檜枝岐線は檜枝岐中央まで通年運行している(本数は減るが)。

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滝ノ原温泉

駅前には滝ノ原温泉があり、温泉宿が数軒立地していて、日帰り入浴もできる。筆者は立ち寄ったことがないのだが、きっと登山帰りの観光客で賑わっていることだろう。

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滝ノ原集落

滝ノ原集落の南端に駅がある。

阿賀川(荒海川)沿いでは最奥の集落で、山に囲まれ、平地はほとんどなく、車窓から見る限りでは田畑も僅か。

野岩鉄道の山王トンネルに入る手前に小さな集落があるが、ここまで来ると携帯電話も圏外になる。隣の男鹿高原駅付近もほぼ圏外なので、その次の上三依塩原温泉口駅まで、列車は携帯電話もほとんど入らない山奥に入ってゆく。

終着駅から中間駅へ

国鉄時代は地名を取って「会津滝ノ原駅」だったが、野岩鉄道の開業とともに「会津高原駅」に改称。さらに2006年に現駅名に改称された。

今は会津鉄道会津線野岩鉄道会津鬼怒川線の2路線が乗り入れているが、列車はほとんどが直通運転しており(早朝深夜と臨時列車のみ当駅での折り返し運用がある)、運転士・車掌の交代も無いので(→理由)、日中の列車に乗っていると、ちょっと交換待ちするくらいで通り過ぎてしまい、気づいたらいつの間にか駅名標のデザインが変わっていた、くらいの感覚。

今でこそ列車は毎時1本程度走っているし、浅草まで直通・3時間で着く特急列車が毎日4本走っているが、国鉄時代は山奥に分け入る盲腸線の終着駅だったのだから(誤解を恐れずに言えば吾妻線大前駅のような感じ、列車自体1日5本くらいしか来なかったはず)、訪ねるのも一苦労だったろう。

旧国鉄から引き継がれた第三セクター野岩鉄道がここまで延びてきて、さらに東武とつながって、浅草・北千住から会津までつながった意義は大きいと思う。この路線が無かったら、筆者もこれほど会津に行くことは無かっただろう。鉄路がつながる意味の大きさを実感させられる。国が放棄した旧国鉄野岩線を引き継いで開業させた福島県・栃木県の慧眼に頭が下がる思いだ。

なお、会津線は若松から延びてきて、野岩鉄道は東武方面が起点になっているので、どちらから見ても当駅が終着駅になっている。つまり当駅から見るとどちらへ行っても「上り」になる。

とはいえ、会津鉄道では上りを「会津方面」、下りを「浅草方面」と案内しているので、あまり混乱することはないだろう。

余談だが、最終特急リバティはもちろんのこと、その1本後、19:39発の下今市行きでも、途中乗り継いで当日中に東京(北千住・浅草)方面へ帰ることができる。

サイクルトレイン

会津鉄道の西若松会津田島間は以前より自転車を畳まずに乗せられるが(時期・時間限定だが予約不要)、田島より当駅側は主に東武・野岩鉄道の電車が走っていることもあってか、対象外になっていた。

2020年7月より野岩鉄道でもサイクルトレインが始まり、列車限定、前平日までに要予約ではあるが、新藤原~会津田島間でも自転車をそのまま乗せられるようになった。料金は不要(運賃のみ)。

時期限定・前日までに要予約のほか、日中の6050系が走る便に限定されていることと、乗降できる駅が制限されている(階段しかない駅は対象外になっている)。

利用できる駅は、新藤原川治湯元湯西川温泉、および当駅から会津線内各駅。つまりエレベータやスロープが設置されている駅に限られている。

当駅から田島方面は会津鉄道だが、野岩鉄道への申し込みが必要。指定電車の運行を野岩鉄道が担当しているためと思われる(あと通路が狭いリバティとかに乗られると困るから列車を限定しているのだろうね)。

また、東武側は利用できないので、新藤原までで降りる必要があるが、危険なトンネルの多い区間を電車で抜けられるメリットがある。

もちろん、畳んで輪行袋に収納すれば、他の電車にも予約不要で載せることができる。

舘岩・伊南地区

田島から当駅まで並走している会津バス檜枝岐線は、この先の山を越え、舘岩たていわ地区を通り抜けて伊南川沿いの内川うちかわへ抜け、さらに檜枝岐村を横断して、尾瀬御池・尾瀬沼山峠へと向かう。田島からだと3時間近く、当駅からでも2時間の長旅だ。

舘岩村伊南村は合併して南会津町になったが、只見川支流の伊南川沿い。阿賀野川につながるという意味では同じ水系だが、只見川沿いは豪雪地帯で、気象条件はだいぶ異なる。
(阿賀川沿いの田島もそこそこ積もるが、伊南川只見川沿いはすごいんだから…積雪期に会津バス檜枝岐線や自然首都・只見号に乗って通り抜けてみればわかる。ちなみに本格的に雪が積もるのは2月後半から。)

そんなわけで、当駅から比較的近い豪雪地域の舘岩地区高杖たかつえなどは、東武浅草から直通列車で行けて、雪質も良いということで、冬はスキー場として賑わうようだ。

なお、途中の内川(伊南地区)へは、会津田島駅から会津バス内川線も走っており(田島から内川までの所要時間はどちらに乗っても大差ない)、乗り継いで南郷へ向かうこともできる(接続は良くないが)。

前沢曲家集落

前沢集落は1907年の大火で全戸焼失し、同時に再建されたため、同じ風格の茅葺き屋根の曲家まがりやが揃って残っており、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。

民家にうまやを併設するため、L字形をしている建物が多い。

会津バス檜枝岐線で「前沢向まえざわむかい」下車すぐ。入場料300円。バス停前には地元産十割そばを出すそば処(冬季休業)とカフェ(土日祝のみ)が営業している。

少ないが湯ノ花温泉経由のバスもあるし、平日午後に1本だけだが舘岩地域乗合タクシー(宮里方面、「前沢向」から乗れる)に乗っても湯ノ花・木賊へ行けるので、温泉と一緒に訪ねるのも良いだろう。


湯ノ花温泉・木賊温泉

舘岩地区には湯ノ花ゆのはな温泉木賊とくさ温泉などの秘湯が点在。

湯ノ花温泉は共同浴場4軒と温泉宿がある。1日2本だけだが会津バス檜枝岐線が立ち寄る。日帰り入浴の場合は舘岩観光案内所まで1時間ほど歩けば他のバスも利用できるし、平日ならば舘岩地域乗合タクシー(上郷方面)の午後便で観光案内所まで戻れる。

また、共同浴場「天神の湯」から愛輝診療所(湯花里苑)まで歩いて10分弱なので、そこまで行けば、乗合タクシー(宮里方面)で木賊温泉へも行ける

乗合タクシーだと10分ほどだが、山越えで6kmほど、長いトンネルもあって、歩くのはおすすめしない。

もっとも、ここは温湯の共同浴場が4つもあって、200円で入り放題なので、帰りのバスまでの2時間半、温泉をハシゴするのも良いかも(笑)。

木賊温泉2軒の共同浴場「岩風呂」「広瀬の湯」]のほか、温泉宿が数軒。 中でも「岩風呂」は川べりにある混浴の露天風呂で、開放感満点。ファンも多いようだが、少々入りづらいかも…というときは「広瀬の湯」(男女別の内湯、15~19時のみ、水曜定休)にしておこう(笑)。

木賊温泉へは舘岩観光案内所で舘岩地域乗合タクシー宮里方面行きに乗り換えて行けるが(「木賊中」または「広瀬の湯」下車)、平日のみ1日4本しかないので、舘岩観光案内所からタクシーを利用すると良い。バス通りから歩いて行くのはおすすめしない

木賊入口」というバス停があるが、そこから7kmもあるので、歩くとたぶん2時間くらいかかる(苦笑)。

民宿 ふじや <福島県>

口コミ高評価★いろりを囲んでふるさとの味を!奥会津の曲家古民家で田舎料理と手打ちの裁ちそばを…

  

4.5


尾瀬夜行で出かける尾瀬沼

東武の臨時特急「尾瀬夜行23:55」と会津バス(尾瀬夜行専用便)を乗り継いで、秋の尾瀬沼を散策。

臨時列車は浅草を出ると、北千住新越谷春日部に停車して乗換客を乗せ、その次は当駅まで停まらない(運転停車はあるが)。

浅草駅23:55発なので、仕事の後で銭湯に寄っても余裕。尾瀬沼山峠に6:10頃に着くので、尾瀬沼を一周して日帰りもできる。

旅行会社の貸切扱いなので、駅での特急券の発売はなく、予め東武トップツアーズで購入しておく必要があるが、1週間前までは通販で簡単に購入できるし、空きがあれば間際でも店舗に出向けば購入できる。

片品村へ通り抜けるなら大清水からの帰りの高速バスも一緒に購入できるし、面倒な登山届の提出も代行してもらえる。もちろん片道だけでも購入できるので、帰りは自分で手配しても良い。筆者のように奥只見へ抜けることもできる。

もちろん、途中どこかで一泊すれば、臨時列車が走らない平日に行くこともできる。時間に余裕があれば、その方が空いているし、一層楽しめるだろう。

野岩鉄道が「尾瀬片道割引きっぷ」「尾瀬往復割引きっぷ」を利用するとお得。車内で購入できる(会津若松・喜多方まで直通運転する列車を除く)。

この他、会津バスと関越交通(沼田上毛高原まで)のセット券「尾瀬横断バス乗車券」もある。

尾瀬沼 Lake Ozenuma

尾瀬沼+奥只見

東武の臨時特急「尾瀬夜行23:55」と会津バス(尾瀬夜行専用便)を乗り継いで尾瀬沼山峠まで行き、さらに奥只見湖を通って小出魚沼市)へ抜けるルートもある。

ただ抜けるだけでは面白くないので、この日は大湯温泉に泊まったが、当日中に小出(または浦佐)まで抜けて一泊すれば、翌朝一番の只見線に乗ることもできる。

尾瀬沼山峠から奥只見までは会津バス奥只見遊覧船を乗り継いで行くが、どちらも完全予約制で、魚沼市観光協会でまとめて受け付けている。

尾瀬・奥只見 Oze Oku-Tadami route


参考リンク

舘岩・伊南

檜枝岐村・尾瀬

会津鉄道会津線
会津高原尾瀬口
あいづこうげんおぜぐち Aizukōgen-Ozeguchi
福島県南会津郡南会津町
七ヶ岳登山口 Nanatsugatake-Tozanguchi
野岩鉄道会津鬼怒川線
会津高原尾瀬口
あいづこうげんおぜぐち Aizukōgen-Ozeguchi
福島県南会津郡南会津町
男鹿高原 Ojika-Kōgen