会津田島駅
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管轄 | 会津鉄道 |
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配線 | 2面4線 車庫あり |
○ 直営駅 | |
○ 終日出改札あり 駅スタンプあり | |
○ 駅舎内 | |
会津バス「会津田島駅前」桧枝岐線、内川線、下郷線 昭和村南会津町生活バス(冬季運休) 自然首都・只見号 只見駅行(元日を除く通年運行) 南会津町 栗生沢地域乗合タクシー | |
○ 会津交通 0241-62-1244、田島タクシー 0241-62-1130、祗園タクシー 0241-62-0074 | |
○ 会津高原観光案内所 9〜17時(冬季休業) | |
駅窓口での荷物預かりあり(200円) | |
○ 改札外 | |
○ 飲料、日本酒 | |
○ レストラン「ヴォーノ」11~16時 | |
○ 売店やまなみ 8:30~17:30 | |
駅前にヤマザキショップ、徒歩5分でファミリーマートとヨークベニマル | |
○ 会津高原観光案内所 9〜17時 | |
ドコモ au SB PHS(2020年 8月) | |
▶会津田島駅 ▶みなみあいづ観光 |
会津田島駅(あいづたじまえき)は、福島県南会津郡南会津町にある会津鉄道会津線の駅。
駅構内
会津鉄道の拠点駅で、唯一の直営駅。改札・出札窓口が終日営業しており、東武浅草からJR喜多方まで全駅への乗車券はもちろん、当駅発着の特急券(指定席券)も発券できる。
また、会津線内の無人駅からワンマン列車に乗車して、野岩・東武方面へ乗り継ぐ場合は、乗り継ぎ時間を利用して、当駅の出札窓口で通しの乗車券を購入できる。(乗り継ぎ時間が無い場合は、乗り換えた後、車掌から購入)
会津観光の入口駅
東武・野岩鉄道からの電車が当駅まで直通運転しており、会津若松駅とともに会津観光の入口駅になっている。東京方面(浅草・北千住)から毎日4往復の東武特急リバティが当駅まで直通運転しているので利便性は高く、南会津や奥会津へ行くときは、新幹線・磐越西線経由で若松から入るよりも、安くて便利な場合が多い。
「ゆったり会津 東武フリーパス 会津田島」(往復+フリー、最長4日間有効)を利用すると、北千住から当駅まで大人 5,620円。普通片道運賃が 3,110円なので、往復するだけでお得になる。 若松・喜多方まで行ける「喜多方」も 7,110円なので、只見線方面へ出かける時にもお得だ。
逆に磐越西線経由で若松から入る場合は、当駅まで「週末パス」のフリーエリアに含まれる。
また、「会津ぐるっとカード」(2日間有効、大人 2,720円)の利用範囲の末端駅でもある。近所のコンビニ等で前売券を購入しておき、前もって電話 (0241-62-0065) で予約しておくと、ホームで乗換時に引換をしてもらえるので、当駅で列車の乗り継ぎ時間が短い時にも利用できる。こちらはバスにも乗れるので、柳津や猪苗代・裏磐梯方面へ足を伸ばす時などに、「ゆったり会津 東武フリーパス 会津田島」と組み合わせて使うとお得だ。ただし「会津ぐるっとカード」の有効期間は2日間なので注意したい。
奥会津へのバス乗り継ぎ
檜枝岐村、只見町と昭和村へ行くバスも当駅から運行しており、奥会津への入口駅にもなっている。
ただし、会津バス檜枝岐線は当駅から会津高原尾瀬口駅まで並走しているので、浅草・北千住方面から舘岩・檜枝岐や尾瀬沼山峠へ行く場合は、手前の会津高原尾瀬口駅で乗り換える方が良い。
南郷・伊南地域へは、当駅で会津バス内川行きに乗り換え。内川で会津バス檜枝岐線(檜枝岐村方面、舘岩・会津高原尾瀬口駅方面)に乗り継ぐこともできる(接続は良くないが)。
只見駅へは「自然首都・只見号」(元日を除く通年運行)で直通・約80分。豪雪期でも走っているので、只見線が雪崩警戒で運休することのある雪解け期にも利用しやすい。 途中、只見町内の深沢温泉などで乗降できるが、南郷地区山口(会津バス山口営業所)での乗降はできないので、途中の山口温泉や#高清水自然公園などに立ち寄り観光を考えている場合は要注意。 (以前は只見雪んこタクシーを予約すれば山口営業所から乗れたのだけれど、今はどうなっているか不明。)
昭和村行きバス(冬季運休)に乗り、昭和温泉で会津バスに乗り継いで会津川口駅へ出ることもできる(ただし当日中に乗り継げるのは1便のみ)。
駅弁
改札前の売店では、パンやおにぎり、ソースカツサンドなどのほか、緑屋の「松茸二段弁当 南山のたび」、幕の内弁当「祇園祭」、かど家の「南会津おふくろ弁当」などの弁当(駅弁)を販売している。いずれも美味だし、「松茸二段弁当」は食べ応えもある。しかも千円ちょいで買えて、駅弁としてはお買い得だと思う。
売り切れ次第終了だが、運よく残っていると値下げされていることもあるので覗いてみよう。帰りの特急リバティ車内で食べるにも良い。予約もできるので、お座トロ展望列車のお座敷席で食べても良いだろう。
電車と気動車の乗り換え
当駅には東京・浅草から直通電車が乗り入れてくるが、会津線は若松から南会津へ延びてきて、滝ノ原(会津高原尾瀬口駅)が終着だったので、若松方面が上り、会津高原尾瀬口方面が下りになっている。 つまり浅草行の特急リバティも会津線内では下りになるが、野岩鉄道に入ると東武方面が上りになるため、列車番号(一般に、奇数が下り、偶数が上り)などは当駅で切り替えているようだ。
駅やホームページなどでの案内は、上り/下りではなく、会津方面/浅草方面と案内されている。
また、若松方面は非電化なので気動車しか走れないが、東武日光線の栃木・浅草方面へは電車しか入らないので、当駅で(電車と気動車の)乗り換えになることが多い。
2020年春のダイヤ改正より接続が良くなったが、当駅で待ち時間がある場合は、改札外の待合所で待つよう案内される。その場合は駅構内の売店で駅弁などを購入することもできる。乗り換え時間が短い場合は改札外の売店は利用できないが、改札口付近でも駅弁や飲み物を販売している。
ただし、細かい話になるが、AIZUマウントエクスプレス号と湯めぐり号は、気動車が野岩・東武へ乗り入れている。
しかし気動車と電車は運転免許が異なり、会津鉄道には気動車の運転士しかおらず、野岩鉄道には電車の運転士しかいないので、電車は野岩鉄道の運転士・車掌が当駅まで担当する一方、気動車は会津鉄道の運転士・車掌が東武日光駅まで担当する。そのため一部の企画乗車券は車内で買えたり買えなかったりする(普通乗車券はどちらでも購入できる)ので、もし切符を買わ(え)ずに乗る場合は注意しよう。
駅周辺
会津田島ステーションプラザ
駅舎は「会津田島ふれあいステーションプラザ」との合築になっており、上階にはコンベンションホールや会議室も備えていて、とても大きい。
1階部分に駅施設と売店「やまなみ」、みなみあいづ観光・会津高原観光案内所が入居している。
2階にはレストラン「ヴォーノ」が入っており、改札前の売店脇の階段から入れる。
SL
九州などで活躍し、会津線に移籍してきたC11蒸気機関車が、駅舎脇で静態保存されている。冬は雪囲いされて見られなくなるが、それ以外の時期は自由に見学できる。
同型機は各地で動態保存されており、近隣では只見線で2017年までイベント列車を牽引していたほか、2017年より東武鬼怒川線で「SL大樹」の営業運転が始まった。
また、会津柳津駅前や日中線記念館(熱塩駅跡)でも静態保存されている。
路線バス、タクシー、レンタサイクル
路線バス
南会津町の中心らしく、町内各地へ向かう路線バスや乗合タクシーが結節している。
観光客が利用しやすい路線バスは、山口経由で内川へ行く会津バス(1日3~4便)、舘岩経由で檜枝岐村へ行く会津バス(1日6便)、昭和村へ行く金子観光バス、只見駅へ行く「自然首都・只見号」。
タクシー
一般のタクシーは駅前の乗場に常駐しているので、すぐに乗れる。
シャトルタクシー
南会津町では、東武特急リバティで訪れる観光客向けに、町内観光に利用できる「シャトルタクシー」を提供している。
1日に利用できる人数が決まっており、前もって予約が必要。当日は駅に入居しているみなみあいづ観光(旧称みなみやま観光)に行って代金を支払い、案内を受ける。
一人旅や夫婦・カップルなどでも貸切利用になるので、町内の好きな所へ行けてお得だ。ただし料金は1人当たりなので、人数が多いときや、近場を往復するだけの場合は、一般のタクシーを利用する方が良いこともある。
好きな所へ行けるフリープランのほか、時季限定で#高清水自然公園(ひめさゆりの時季)や駒止湿原へ行くプランもあり、途中寄り道(南会津町内に限る)や前途放棄(途中で降ろしてもらう)もできるので、時季が合えばうまく利用したい。
レンタサイクル
レンタサイクルも駅構内の会津高原観光案内所(みなみあいづ観光)で扱っている。 利用時間は9~17時で、当駅で返却するほか、予め申し込めば会津下郷駅でも返却できる(16:30まで)。 →下郷町観光公社「駅レンタサイクル」
営業期間中は無休だが、12月~3月は休止。
会津鉄道の当駅~西若松駅間では自転車をそのまま乗せられるので(昼間のみ、連休期間と10~11月を除く)、当駅で自転車を借りてから会津長野駅や養鱒公園駅などへ列車で移動し、最寄り駅からサイクリングを楽しんで、当駅や会津下郷駅で返却することもできる。
手荷物は、駅の窓口で預かりサービスを実施している(窓口営業時間内、200円)ので、併せて利用すると良い。
駅前
駅前には郵便局があり、集配局なので休日も利用できる。
駅前をまっすぐ5分ほど歩くと町役場に着く。店舗も多く、食品スーパーやコンビニチェーン店も駅付近に立地している。
檜枝岐村、只見町、昭和村などの奥会津にはコンビニやスーパーなどのチェーン店が無いので、当駅付近のコンビニが最後になる。奥会津へ出かける前の補給は当駅前で済ませておこう。
食堂
駅前(駅を出て左側、只見行きバス乗場付近)にある蕎麦屋「
駅2階のレストラン「ヴォーノ」では、トマトラーメンやイタリアンラーメンなどの変わったラーメンを提供。特産のアスパラを練り込んだアスパラ麺を選べる。喫茶メニューもあるので、列車待ちなどの時間に利用するのも良い。
観光
鴫山城址
駅前の道をまっすぐ歩いて10分ほど、町役場のすぐそばに「愛宕山」という小さな山があり、ここに戦国時代まで「
江戸時代初期の1627年に廃城になったそうだが、今でも空堀や石垣などが良い状態で残っており、保存されている。
常時開放されており(積雪期を除く)、入口から山頂まで片道30分ほどで登れる。
近くには旧南会津郡役所の建物も保存されており、見学できる(9~16時、火曜定休、200円)。
駅の観光案内所で「ぶらり散策MAP」を配布しているので、持って行くと良い。
酒蔵
雪が降って水源に近く水が良い南会津には、著名な酒蔵が立地している。
駅近くにも酒蔵があるので直接訪ねることもできるし、駅の待合室には「会津酒造」「花泉酒造」「開当男山酒造」「国権酒造」の清酒をちびっとずつ呑める自動販売機が設置されているので、乗り継ぎ時間や帰りの列車内でも楽しめる。
農産物
駅の売店「やまなみ」には南会津郡の旬の農産物が入荷してくるので、帰りがけに買えて便利。
最終特急リバティ(17:49発)で帰る前に買い込んでも、北千住・浅草まで乗り換えなし、日比谷線(東急東横線に乗り換え簡単)・半蔵門線(東急田園都市線直通)・千代田線(小田急直通)と都営浅草線(京浜急行直通)へは乗り換え1回で、(帰りは通勤の流れと逆になるから)ほぼ座って帰れるので、気軽に買って持ち帰れる。
会津田島祇園祭
毎年7月22~24日に開催される、田出宇賀神社と熊野神社(同じ境内に並んで祀られている)の祭礼。
京都・八坂神社の祇園祭、福岡・博多祇園山笠とともに日本三大祇園祭のひとつとされる。
この田出宇賀神社に祀られている宇迦之御魂命が、「田島」という地名の由来になったとか。
町中歩き(会津田島駅~鴫山城址)
高清水自然公園
山奥で、バスも無いが、当駅からシャトルタクシー(駅直結のみなみあいづ観光で取り扱い。要予約だが、南会津町内に限り途中立ち寄り観光もできる)を利用できる。
この高清水自然公園内には鳥居峠があって、古くから新潟方面と奥会津をつなぐ短絡路として歩かれていたという。
以前筆者が訪ねた際、南会津町のシャトルタクシーに乗せてもらって、ひめさゆり鑑賞の後は昭和村大芦へ歩いて抜けることにしたのだが、少ない情報を探ってみると、どうも荒れ放題の廃道状態のよう。 実際、鳥居峠は高清水自然公園内にあるが、現地で見ても歩ける気がしなかったので、シャトルタクシーで国道の新鳥居峠まで送ってもらって(南会津町内までは乗せてもらえる)、そこから歩いて大芦へ抜けた(大芦からは会津バスで会津川口駅まで出られる)。
国道とはいえ、歩いていてもクルマが来ることはなく、距離も程々で、森の中を気持ちよく歩ける散策路ではあったが、かなり迂回になってしまうし、全面舗装路は自転車なら良いが歩いて気持ちのいいものでもない。しかも昔の峠道は高清水自然公園のほか、矢ノ原湿原も近い。いつかこの旧峠道を歩いてみたいと思ったものだ。
ちなみに道中には湧水がいくつかあるのと、大芦には「ファーマーズカフェ大芦家」があって、バス待ちの間、休憩や食事ができる。蕎麦も美味だが、コーヒーがとても美味しかったのが印象的。それだけ水が良いのだろう。
参考リンク
会津田島 | |||
あいづたじま Aizu-Tajima | |||
(福島県南会津郡南会津町) | |||
田島高校前 Tajimakōkōmae | Naka-Arai 中荒井 |